先日、「ペット保険」なる広告を見て、時代はここまで来たか、と感心することがありました。
私も、少し前まで老犬介護をしていたのでよくわかりますが、ペットの怪我や病気は飼い主にとっては本当に心配なものです。ペットは口がきけません。痛い、つらい、など表現することができず、全て獣医の判断に頼ることになります。当然、医療過誤事件が多発することになり、飼い主が獣医に対し慰謝料も含めた損害賠償を求める訴訟も増加しています。損害賠償額もペット自体の価格高騰にあわせて高額になってきています。
昔は、ペットは「物」であり、物的損害には慰謝料が認められないのが通例でしたが、最近では飼い主の「深い愛情」が認められ、慰謝料が認められるケースが多くなっています。「ペット保険」で、医療費の支払いが確実になり、高額な医療費が必要な処置も可能になるということは、その医療費に見合った治療と結果が求められるということです。
弁護士 明司絵美
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