コラム

2014-03-17
離婚とお金

最近「慰謝料弁護士」というドラマをやっているというので先日観てみました。ドタバタの結果、浮気した夫とその浮気を助けた夫の母親から慰謝料をぶんだくる、という話でした。

 

昔から夫の浮気を理由に離婚する夫婦は多かったのですが、女性の自立が進みその数はますます増加しています。そして、その場合新しい一歩のための資金として、夫からの慰謝料を期待されていることが多いです。

 

ドラマでは、夫の母が経営するお店の権利をもらい、これから経営者として頑張る、という結末でした。しかし、期待している額の慰謝料がとれるケースは非常に少ないのが現実です。夫が高級取りであればいいのですが、一般的なサラリーマンで、200万、300万円をほいっと払える人はほとんどいません。

 

また、養育費についても、養育費の額は互いの収入によって決まるので、女性の収入が上がると男性が支払うべき額は小さくなってしまいます。そして、その小さな額ですら支払ってこないのが現状です。

 

離婚を希望される女性には、このような現実をきちんと説明し、理解してもらった上で、離婚後自立して生活していけるかということを確認し、最善の選択ができるよう気を配っていくよう心掛けています。

 

弁護士 明司絵美

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